2008-08

まちがいだらけの自転車選び

自転車仲間うちで今話題の本、「まちがいだらけの自転車選び/エンゾ・早川著」を読んだ。エンゾ氏のこれまでの著書は、「ロードバイクバイブル」、「ロードバイクセッティングバイブル」を持っており、私のロードバイク選びに少なからず影響を与えてくれた。今回の新刊はそれらの著書と一線を画した気合の入った“力作”だ。
自転車乗り、正確にはロードバイク乗りに対して、様々な問題提起をしてくれる。時として(というか全編にわたって)毒舌となる語り口は、我が意を得たりのときは溜飲を下げてくれるが、意に沿わない意見が出てくると、えーここまで言うかーと感じて内心ムカツクこともある。どちらの論にしても、生半可ではない、覚悟を決めて書いた論説なので、読む側にも受容するのか拒絶するのかが迫られる。
自転車を趣味として楽しむ一個人としては、まあ、そんな意見もあるんだなと聞き流し(読み流し)てもいいんだけど、自転車選びに関して自分もそれなりに考え、時には悩み、そして今の選択が良かったのかどうか折に触れて自問自答している身としては、やっぱり気になる。
我が意を得たりの部分としては、昨今の、ひらすら軽さを求めた、フルカーボン全盛の風潮を痛烈に批判し、自転車にはある程度の重量が必要で、従ってクロモリしかもイタリアンのクロモリを選択すべしとしている点。また、シマノではなくカンパを選ぶべしとしている点。最近のパーツはやたら意味もなく黒塗りのパーツが多く、美的観点で言えばNGだとしている点、など。
一方で、これはちょっとここまで言わなくてもと思うところは、コルナーゴは工場をイタリア国外に出した時点で終わった、もう乗ることはないだろうと、ばっさり切り捨てている点。確かに、我がマスターXライトが、イタリア国内での生産ではないという噂(というかあるショップの親父に断言されたのだが・・・)は耳にしている。八重洲出版のムック、「コルナゴフォーエバー」にも、フォークの溶接の写真はあるがフレームの溶接の写真がないことを見ると、やはりそうなんだろうなとも思っている。でも、それだからといって「もう乗ることはないだろう」というのはいかがなものか。Giosも半分以上のモデルは台湾生産だというのに、この論理は矛盾していないかい?と憤ってしまう。
コルナゴについてのこの一文を除けば、クロモリ、イタリアンバイク、カンパ、シルバーパーツ、そしてサイズが重要である点などなど、氏の薦めるこれらのキーワードは、「おっしゃるとおり!」であり、おおむね私の自転車選びは間違っていなかったと思えるので、悔しい部分はあるけど、まずは良しとしておこう。
某米国完成車メーカー、天下のシマノ、そしてあのコルナゴやピナレロを批判の対象としているこの本を出すこと自体、勇気ある行為ではある。
確かに氏の言うように、広告主に収入の半分以上を握られている自転車情報誌では、スポンサー意向を無視した記事など出せるはずもなく、また、自転車の本当の良し悪しをわかっている人は、クルマの世界と比べて圧倒的に少ない事情を考えると、一消費者が、正しい自転車選びをするのはとても困難なことではある。
私の場合、2ヶ月ぐらいかけてあーでもないこーでもないと考えたあげく、一旦発注したのを取り消してお店に迷惑をかけたりもした。当時信頼できるショップとの付き合いも薄かったので、頼るものは本やネットからの情報しかなかった。迷ったときの判断のよりどころは、自分が美しいと思うかとか、好きか嫌いかとか、最後は自分の価値観でしかなかった。
買った後、後悔がなかったかというとそんなことはなくて、これで良かったのか?とふと考えてしまうこともしばしばあるのも事実。特に他の人のカーボンバイクを持ってみたとき感じたあまりの軽さに驚いたし、我がクロモリでつらい坂道を登っている最中に「もしかしたらこの選択は失敗だったのかな・・・なんせ2kgも重さが違うんだもんなぁ・・・」と買うことを決めたときの確信がぐらついてたこともあった。でも、この本によって、「良かった!クロモリにしておいて!」と正直安堵した。重いほうが実はよく走る。そうかそうだったんだね。うん、よしよし。
台湾製だとしても、エルネスト氏のマネジメントが働いているプロダクトであることを信じて、今後我がカンパのシルバーパーツで組んだマスターXライトに一生乗り続けていこう、と思ったわけである。
エンゾ氏よ、悔しさは残るけど、あなたは正しい。

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

ああ、青春のサイクリング

渋峠2

これは、誰だ・・・
あえて、目隠しをする必要も無い。誰だかわからないと思うから。今から30年前、1977年の夏、高校2年生の私だ。我ながら言うのもなんだが、なんと初々しいことか!
しかし、中学生の娘からは、なよなよしてて気持ち悪い、と言われてしまった。(泣)
体重は60kgをきっていたのではないか。顔も体もほっそりしている。サイクル野郎と当時自称していたが、とても野郎とは言えない。サイクル坊やである。
ウェアも時代を感じさせる。UCLAのTシャツ、ショート丈のコーデュロイブッシュパンツ、リーガルの「R」のマークが両脇に刺繍された白いスニーカー。
場所は、長野県と群馬県の県境にある渋峠。ご覧の通り2000m超だ。
金沢の自宅から、国道8号線に沿って東へ向い、親不知、上越を通って、4日目に志賀草津ルートを登った時だ。日差しが熱い日で、とてものどが渇いていた記憶がある。きついカーブをずっと立ちこぎ(ダンシングなんて言葉は無かった)で登っていった時の情景が今でも眼に浮かぶ。初めての一人旅、大人に一歩も二歩も近づいた感じで気持ちも高揚していた。
霧が峰

おっと、この写真で着ているのはVANの姉妹ブランドSCENEのラグビージャージである。当時の私の一番のおしゃれ着だった。こちらの場所は長野県の霧が峰。群馬県に一旦入ってから再度長野県に戻り高原を走った。
野辺山

そして、こちらがその2日後、清里ユースホステルに同宿していたサイクルお兄さんたちと一緒に、野辺山高原で撮った一枚だ。
当時の夏休みはどこのユースホステルに泊まってもこのような自転車旅行者がいた。多くは大学生で、少数ながら私のような高校生がいた。この日の前の晩の「ミーティング」(夕食の後、歌を歌ったり語り合ったりする時間がこう呼ばれていた)で、チューリップの「心の旅」をみんなで歌ったのが懐かしい。私より数歳年上の女子大生のヘルパーさん(アルバイトの従業員をこう呼んでいた)に胸がキュンとなったなぁ、確か。
その後、山梨、静岡、愛知、岐阜、滋賀、福井、石川と辿る計14日間の旅だった。サイクルコンピュータなど無かったので、どれだけの距離を走ったのか正確には分からないが、1000kmは超えていたのではないか。

この14日間のことは今でもはっきりとその一日一日を覚えている。初めて見る世界がきらきらと輝いて見えていた。大げさに言えば、未来をたった一人で切り拓いているような気がして、毎日興奮していた。ああ、青春である。
しかし、これほど熱中していた自転車だが、大学に入るとあっという間に冷めてしまった。というか、別の楽しみに興味が移ってしまった。そして、その後30年弱、自分の自転車を持つことは永らく無かったのである。社会人になってしばらくたったとき、実家の父親から、高校の時乗っていた自転車が埃をかぶって物置にあるがどうするかと聞かれ、捨ててくれてもいいと言ってしまった。そして、自分の知らないうちに処分された。嗚呼、なんというもったいないことを、というか悪いことをしてしまったのか・・・あれほど愛していた自転車に、ひどい仕打ちをしたものだと、今にして思う。

あの熱は何だったのだろう、そしてあの冷め方は何なのだろう、自分はすごい飽き性だったのかと思うこともあったが、世の中には私と同じように、一時期自転車に熱中してその後乗らなくなった人が、とても多いことを後になって知る。
そして、再び自転車の熱に私は罹っている。しかし、今度は冷めないと思っている。なぜか?と問われると弱いが、かつて捨ててしまった自転車に、恩返しをしていくつもりだから。

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丸石エンペラー(1977年)

新しいプリンターを買った。コピー・スキャナー付きの複合機である。スキャナーがあればやりたかったこと・・・昔の写真のスキャニングである。それができたら、ブログに掲載しようと思っていた写真があった。
これである。
親不知

高校の入学祝いに親にねだって買ってもらったのが、この自転車。丸石のエンペラー、ランドナータイプ。
クロモリの赤いフレームに、赤いバーテープとアウターワイヤー、赤いトゥーストラップ、アルミ製の水筒カバーも赤。サドルはブルックス。他のパーツもところどころカスタマイズしたが、残念ながらどこのメーカーのパーツだったか記憶が無い。ダイナモが渋い。アルミの泥除けの裏側に配線を通した記憶がある。家の床に新聞紙を広げて壁に立てかけ、暇さえあれば磨いていた。ステムの鈍い輝きが好きだった。
クロームメッキされたスチールパイプのフロントキャリアと、それに取り付けるフロントバッグとサイドバッグは、サイスポに掲載されていたある自転車店から通販で取り寄せた。
いや、今見ても完璧なランドナーだ。
さて、どんな旅をしていたか、おいおいレポートする。

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開業

税務署に開業届け(正しくは、「個人事業の開廃業等届出書」という)を出してきた。開業日は自分の誕生日にした。屋号は・・・いいネーミングだと自賛しておこう。
それにしても、開業と廃業を同じ申告書にしているのはいかがなものか。
さて、青色申告である。やよいの青色申告でこつこつ入力していく。溜めると後できついからね。

贅沢な時間

8月でこれまでの仕事にくぎりをつけ、10月から新しい仕事が始まる。20数年続けてきた会社員の立場から、自営という立場に変わる。
10月からはとても忙しくなるからという口実をつけて、一ヶ月以上、贅沢な自由時間を過ごさせてもらう。それを許してくれるカミさんに感謝。
さて、どんな日々を送るか。自転車に乗るのは言うまでも無いとして、娘と遊ぶこと、そして旅。
これからしばらくは、そんな日々を綴る。

ブログ公開

ブログをついにmixiに公開した。ついに、とは言うが、すでに何人かの方がこのブログを見つけて見ているらしい。正直、恥ずかしい。しかし、これがブログというものなのであろう。覚悟することにする。

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ブログスタート!

仕事が変わることを機に、ブログを始めることにした。続けられるかどうか、分からないが、肩の力を抜いて、趣味の自転車の話題中心でいく。よろしく。

愛車は、コルナゴ MASTER X light(マスターXライト)と、
コルナゴ MASTER X light

ジャイアント MR-4R。
ジャイアントMR-4R

前者は週末のロングライド用、後者は毎日の通勤用に使っている。

かつては高校時代、丸石エンペラーにフロントバッグとサイドバッグをつけ、「サイクル野郎」をしていた。日本一周まではできなかったが、実家金沢を起点に、信州地方周遊旅行、中部地方一周旅行を経験した。

昨年(2006年)の秋、東松山の森林公園を娘と一緒にレンタルサイクルでサイクリングしたとき、爽やかな風がなんとも気持ちよく、20数年ぶりに自分の自転車を買うことにした。

それから、急速に自転車熱が高まり、半年間で3台も購入。現在に至っている。

毎日の通勤や、週末のロングライドなどで、サドルから眺めた日常をスケッチしようと思う。

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プロフィール

えるねすと

Author:えるねすと
自転車をこよなく愛する47歳。
現在の愛車:
コルナゴ MASTER X-light
ジャイアント MR-4R
過去の愛車:
丸石エンペラー
えるねすとの意:わが愛車コルナゴの創設者、エルネスト・コルナゴのファーストネーム。英語読みはアーネスト。ernest→earnestの綴りに似ているが、earnest(真剣に、一生懸命)の意味もかけている。つまり、自転車に真剣に取り組む、という感じ。

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