2009-08

乗鞍

 全日本マウンテンサイクリングin乗鞍、これが大会の正式名称である。初めての参加となったが、疋田塾の仲間のcycさんにお世話になり、「ペンション のりくら」の同じ部屋に前泊した。宿の近くには乗鞍三滝のひとつ番所大滝があり、ちょっと観光。
番所大滝
 他の同室者は、cycさんの自転車屋のクラブのお仲間Nさんと、そのクラブのベテランサイクリストSさん。Sさんは、数々のヒルクライムレースの60歳代クラスで常に優勝されている方で、私とは世界が違う方であった。しかし、今後の自転車への取り組み方に影響を受けそうなお話をいくつかうかがった。自転車を始めて25年、年々タイムは早く なり、61歳の現在が最もタイムがいいという。その秘訣は体脂肪率8%にまで落とした点にあり、そうなってから走りが全く違うのだそうだ。元々酒は飲まないのだそうだが、毎日欠かさない練習とご飯の量を落とすことでその体が出来たということで、ビールとうまいものに目がない私としてはその時点でアウト。とはいえ、ヒルクライムで頑張るにはやはり体重を落とすことかと納得した。練習は毎日自転車に乗ることだけ。仕事をしていたときは昼休みに20分ローラーに乗っていたという。それだけで背筋も腹筋も鍛えられるとか。太ももの筋肉がつきたてのお餅みたいにポチャポチャで、筋肉は柔らかい方がいいのだとこれも納得。しかしカチカチの私はこれも真似が出来ない。せめてセルフマッサージで揉んでおくぐらいはやっておこう。
 全長20.5km、標高差1260mのコース。初めての参加なので、目標タイムは特に無かったが、cycさんが昨年初挑戦で1時間40分を切ったとのことだったので、それぐらいを目標にすることにした。ちなみに美ヶ原は全長21.6km、標高差1270mで、タイムは2時間2分3秒だったが・・・。cycさんは今年は1時間30分を切るのが目標、Nさんは1時間20分切り、そしてSさんは何と1時間8分以内だそうだ。クラスには他に敵となる人が見当たらず、もう優勝は決まっているんだとのこと。スゴイ。
 さて、レース当日、4時に起床したときは激しい雨が降っていたが、程なく止み、宿を出た5時半には雨の心配はなくなっていた。出来るだけ前の方でスタートできるようにと早めに会場に行って自転車を並べた。さすが日本トップクラスの大会だけあって、広い会場にみるみる自転車が並べられていく。私のクラス、男子アンダー50のクラスは最大ボリュームの1200人もいるので、ゼッケン番号順にさらに3組に分けられている。
スタート会場
体が冷えないようにウインドブレーカーとレッグウォーマーをギリギリまで着用し、スタート直前に背中のポケットにしまう。そして、8時少し前、スタート。
スタート
 美ヶ原と違ってスタート当初はそれ程の勾配ではなく、20km弱で走り出せた。雨は降っていないがうっすらとした霧の中を上っていく。もちろん景色をみる余裕は無く、ひたすらペダルを踏むだけ。前日Sさんから、「引き足なんて考えなくていい。トップの位置から約30度、ひたすら 交互に踏むだけでいいんだよ。」という教えを守り、足首の角度を変えないように注意して必死にこぎ続けた。
中間地点で手元の時計が43分、このペースで行けば1時間30分を切れる?と思ったら、俄然やる気が出てきた。しかし脚には痙攣の恐れを常に感じていた。痙攣対策にボトルに入れたクエン酸ドリンク「メダリスト」を補給しながらいくが、最後まで持つかどうか心配。途中、2つ前の組にいた疋田塾長に追いつき、声をかけて抜かせていただいた。事前に見ていた高低差によると、CP2の前の九十九折が急勾配となっていたが、そのあたりでは思ったより脚が回った。そしてCP2の位ヶ原山荘が見えてきた。疋田塾からは、あと一人えいせいへいさんが参加していたが、給水ポイントでその姿を目撃。しかし、声をかける余裕は無く過ぎる。これであと5km。
 空気の薄さは走り出したら気にならないと前日Sさんが言っていたが、それは驚異的な心肺能力のある方の言うことで、私としてはあと5kmのきつさは空気の薄さも影響していたと思う。残り2kmで脚が回らなくなった。一回の呼吸で取り込む酸素の量と、一回の鼓動により送り出す血液の量、その大きさによってこのスポーツは支配されているのだとつくづく思う。あと2kmのあたりで、大声を上げて気合いを入れながら走ってきたママチャリ氏に抜かれてしまった。ママチャリ氏のゼッケンを見ると同じクラス。体型もちょっとメタボで、何でこんなに速いのか、何ゆえママチャリでレースに出るのかということも含め、実に驚きだ。最後500mでなんとかママチャリ氏を意地で抜き返してゴール。手元の時計では1時間40分22秒。残念ながら40分は切れなかった。しかし、良くがんばったと思う。美ヶ原のときと比べれば大きな進歩だ。下山では霧が晴れて、こんな眺めも見ることができた。
乗鞍ゴール 乗鞍下山
 泊まったペンションのりくらには、乳白色の天然温泉がひかれていて、汗をすっきり流すことが出来た。このペンションには、cycさんが参加しているクラブに所属している学生Aさんがアルバイトしていて、この人が何と一般男子A(16歳〜25歳)の1位。タイムは何と59分!。このペンションに泊まったおかげで気分だけはレーサーの仲間入りだ。
閉会式にて、Sさんの表彰シーンと、疋田塾長と「自転車漂流講座」ののぐちやすおさんとのスナップ。
クラチャンのSさん 塾長とのぐちさん
塾長は今回1週間も酒断ちをして臨み、ベストタイムを出したと喜んでいらっしゃった。cycさんもNさんも自己ベスト。互いに健闘を称えあい、私の乗鞍が終わった。
来年も来れるといいな。
本日の走行距離:44.0km、総消費カロリー:1979kcal

テーマ:自転車 - ジャンル:趣味・実用

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プロフィール

えるねすと

Author:えるねすと
自転車をこよなく愛する49歳。
現在の愛車:
コルナゴ MASTER X-light
ジャイアント MR-4R
過去の愛車:
丸石エンペラー
えるねすとの意:わが愛車コルナゴの創設者、エルネスト・コルナゴのファーストネーム。英語読みはアーネスト。ernest→earnestの綴りに似ているが、earnest(真剣に、一生懸命)の意味もかけている。つまり、自転車に真剣に取り組む、という感じ。

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